克行議員初の被告人質問

(4)「『夫バカ』かもしれないが…」 案里前議員を高く評価

 《自民が逆風にある中で20万票獲得したため、参院選でも公認が遅くなっても「厳しいという認識はなかった」という克行被告。また、自民党広島県連が当時現職だった溝手顕正氏を一本化し支援するという状況も、案里前議員に有利に働くという見方も示した》

 克行被告「県連は河井案里を一切支援しないと機関決定していた。公認に至るまでのいきさつなどが報じられるほど河井案里に有利で、遅れがあっても十二分に補えると踏んでいた」

 弁護人「(案里前議員の公認に)県連が消極的、反対する理由は」

 克行被告「長年にわたって、広島の参院選は何もしないで、自民党1議席、野党1議席というぬるま湯につかった選挙。公示日の朝に届け出をした時点で選挙が終わると言われていた。溝手氏や、県連会長を務めていた宮沢洋一氏からすると、河井案里が出馬することで安楽な選挙ができなくなる。それが嫌だと思ったのではないか」

 弁護人「溝手氏の票が奪われるという見方は」

 克行被告「大きく(票が)奪われるなどと予期していない。(ベテランの溝手氏と若手で女性の案里前議員では)顧客層が全然違う。選挙は商品(候補者)とそれを買う(投票する)客(有権者)がいる。公認されることで自民党支持層が溝手氏から河井案里に移ることはあり得ない」

 《広島の選挙戦の在り方について苦言を呈した克行被告は、選挙における持論も展開した》

 弁護人「決まったパイを取り合うことは想定していないか」

 克行被告「パイは限られていない。(参院選広島選挙区は)事実上、無風状態が続いてきた。真面目に地盤培養、党勢拡大をしてきたとはとても思えない。パイは切磋琢磨(せっさたくま)することで広がる」

 《案里前議員という新しい血を入れることで、無党派層や若年層への浸透を狙ったと主張する克行被告。弁護人は、選挙活動の仕組みについて質問を続ける》

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