克行議員初の被告人質問

(4)「『夫バカ』かもしれないが…」 案里前議員を高く評価

 《続いて、弁護人は令和元年に案里前議員が参院選へ出馬したことについて質問する》

 弁護人「公認は、どのような意味を持つか」

 克行被告「公認候補として政治家の能力、資質、将来性を政党として保障する意味合いがある。もう一つは党勢拡大。自民党として応援していくと、公にする意味合いもある。党員や協力してくれる団体に対し、『応援してください』と党として要請していく意味合いもある」

 弁護人「(公認には)党として熟慮し、慎重になる?」

 克行被告「自民の公認は政治的に意義が深い。当選するという確信があって決定するものと考えている」

 《弁護人は、案里前議員が支部長を務めた第7支部について質問を重ねていく》

 克行被告「(支部の目的の一つは)党勢拡大。その政党の理念を広め、政策について1人でも多くの国民に指示していただけるよう広めていく。それが党勢拡大と理解している。有権者との関係性が最も重要。政党は政権を獲得するのが目的で、それがないと存在意義がない。1議席でも多く獲得し、1人でも多くの同士を確保すること(が重要)」 

 《続いて話題は、案里前議員の公認決定の時期に移る。自民党は公示3カ月前の平成31年3月に公認を決定。選挙戦を踏まえると、決定時期は遅いといえる》

 弁護人「過去に出馬した選挙で出馬を表明した時期は」

 克行被告「案里の各種選挙への表明は毎回遅い。(初出馬だった平成15年の)県議選は告示3週間前で、(21年の)県知事選では告示9日前。よく立候補したものだなと」

 《苦笑交じりに話す克行被告。一方で、案里前議員をこう評価した》

 克行被告「常識にとらわれないのが河井案里の面白いところ。限られた時間で完全燃焼し、死に物狂いでやって困難を突破してきた」

 《21年の知事選では、現在も知事を務める湯崎英彦氏に2倍近くの差をつけられ敗れたものの、約20万票を獲得した》

 弁護人「20万票を獲得したことは驚きか」

 克行被告「客観的に見て、(当時)自民党は下野していた。県の長を選ぶ選挙で(案里前議員は)若すぎると不安感があったと思う。その中であれだけ票をもらったのは大きな自信になったと思う」

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