克行議員初の被告人質問

(6)「是非お聞きしていただきたい」 県連の代わりに党勢拡大と主張

東京地裁に入る河井克行被告=23日午前9時21分、東京都千代田区(代表撮影)
東京地裁に入る河井克行被告=23日午前9時21分、東京都千代田区(代表撮影)

 《令和元年7月の参院選広島選挙区をめぐる買収事件で、公選法違反の罪に問われた元法相の衆院議員、河井克行被告(58)の公判は被告人質問が続いている》

 《弁護人から選挙に向けた県連の役割について問われると、克行被告は滔々(とうとう)と内容を語った》

 克行被告「公示日前には2連ポスターを作ります。候補予定者と、もう一人を誰にするのか、相手と交渉して写真を収集します。後援会入会申込書を友好団体へ配布をお願いしたり、街頭演説会を開催する際には準備や応援をお願いしたりします。公示日後も、さまざまな最終調整などを行います」

 《弁護人から参院選当時、案里前議員が県連からの支援が一切なかったことが改めて確認された》

 弁護人「なぜ県連は支援しないことになったと思いますか」

 克行被告「大事なところです。是非裁判長にはお聞きしていただきたい」

 《突然、目の前の裁判長らに呼びかけた克行被告は、広島県内の情勢について熱く説明を始めた》

 克行被告「県連は県議が主体の組織であり、彼らの政治的な目標は、一義的には県政であることが1番大きな違いです。県政の延長線上に国政選挙がある。国政では与党と野党で政策を異にしていますが、広島では共に県政を運営してきた。彼らにとっては、これを維持することが最重要の政治課題なのです。過去21年続いていたように、県知事選挙と国政において自民と民主系の議席を仲良く分け合うことが、彼らの政治的目標なのです」

 《思うところがあったのか、克行被告の言葉はいくぶん皮肉っぽく聞こえる》

 克行被告「河井案里は一貫して距離を置いた政治活動をしてきた。よって県連は案里を応援、支援しないのではないかと私は考えている」

 弁護人「応援しない姿勢がはっきり現れた事象は」

 克行被告「あー…。いろいろとありました」

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