克行議員初の被告人質問

(2)「独房で自問自答」「罪認めることが政治家としての責任」

 「その中で、多くの皆さんにご迷惑をかけ、取り返しのつかない心の傷をつけてしまった。中には心身の不調を訴え、入院加療されている方もいると聞いています。そういう話を聞くうち、自らの内面にまっすぐに向き合い、逃げることなく、認めるべきは認めることが、長年にわたり私を支えていただいた皆さまに対し、政治家としての責任と考えるに至りました」

 弁護人「証人尋問の中で、被告人から『もう後援会の人を呼ぶのをやめて』という話があったが、忍びないと思ったのか」

 克行被告「後援会の関係者は、まったく一般の善良な市民、県民です。裁判所に出廷するだけで心を痛めたかと思います。証人の皆さんの証言を一つ一つきながら、数十年の公私両面の付き合いを思うと、いたたまれない気持ちになりました。これ以上、私の行ったことに巻き込むのはできない、と申し上げました」

 《地元の後援会関係者に対する思いを吐露する克行被告。国政に対する思いも口にする》

 克行被告「後援会のみならず今回、大勢の皆さんが関わりを持ってしまいました。ご迷惑と、言葉に尽くせぬご心痛をお掛けしました。また、結果として、案件が公職選挙法に関わり、代議制民主主義の、日本国の在り方を決める、最も重要な国政選挙に対する信頼を損なうことになり、深く反省し、おわび申し上げます」

 弁護人「案里さんの有罪確定は影響したか」

 克行被告「案里の事件と私の事件は別の物と考えている。冒頭でも言った通り、共謀した事実は天地神明に誓ってない」

 《話題は、金を渡したとされる支持者らについて、具体的な内容に移る。起訴状には地元首長や議員ら100人の名前が挙がったが、克行被告はおおむね買収したことを認めた》

 克行被告「選挙人買収の目的のみではないが、事実として(買収したことを)認めさせていただきます。ただし、これからいう6人については、買収目的を否定します」

 《克行被告は、自身が単独で現金を渡したとされる議員らのうち、渡辺典子・広島県議ら地元議員や、事務所スタッフの名前を挙げた。また、別の4人については、現金提供額が違うと主張した》

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