克行議員初の被告人質問

(2)「独房で自問自答」「罪認めることが政治家としての責任」

東京地裁に入る河井克行被告=23日午前9時21分、東京都千代田区(代表撮影)
東京地裁に入る河井克行被告=23日午前9時21分、東京都千代田区(代表撮影)

 《令和元年7月の参院選広島選挙区をめぐる買収事件で、公職選挙法違反の罪に問われた元法相の衆院議員、河井克行被告(58)の公判が東京地裁で続いている。これまでの主張から一転、大筋で起訴内容を認めた克行被告は、公選法違反罪で有罪が確定した妻の案里前参院議員(47)を「当選させたかった」という思いを持っていたことを明かした》

 《なぜ主張を翻したのか。克行被告は、ゆっくり、はっきりした声で経緯について説明していく》

 克行被告「令和元年の選挙(参院選)で、妻、案里は当選しました。当初から一部にせよ、罪を認めることによって、一緒に頑張ってくれたスタッフや、(広島)県内で自分のことのように応援していただいた後援会や支持者の皆さまに、当選に泥を塗るのではないかと考えました。案里の尊厳や、票を投じた多くの人の尊厳を守るため、私の潔白を主張してきました」

 弁護人「なぜ主張を変えたのか」

 克行被告「私は東京拘置所に259日間収容され、この法廷に、数えると46回出廷して、多くの証人の皆さんの証言をこの法廷で聞きました。後援会の三矢会の皆さんは、家族同然です。平成2年に県議に出るため、政治の世界に入ってから30年間、お支えし続けてくれました。私は世襲でも、官僚出身でもありません。普通の青年でした。そんな私を自分の子や孫、弟のようにお支えし続けてくださったのが後援会の皆さんです。30年経ち、ほとんどが高齢者です」

 「その皆さんが証言されている姿を拝見し、夜、拘置所の独房で自問自答を繰り返しました。本当に、案里を参院選に当選させたいという気持ちがなかったのか。家族同然の後援会の皆さんが証言されている姿を見て、連日深く自省しました」

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