気になる!

新書『百人一首 うたものがたり』

 平安~鎌倉時代の歌人、藤原定家が選者となった和歌集「百人一首」。大人はもちろん、映画化もされた人気漫画のモチーフとして若者にもなじみが深い。

 本書では、現代短歌の第一人者である著者が百人一首を「現代の視点でどこが面白いか」と迫り、一首ごとに字句の解説から詠み人の心情、境遇、人間関係、さらに定家の思惑にまで踏み込んで読み解く。

 なぜ天皇が「恋の歌」を詠むのかなどの疑問や、小野小町、在原業平、紀友則らへのリスペクトなど著者独自の視点からそれぞれの「ストーリー」が紡がれ、歌が身近に感じられる。(水原紫苑著、講談社現代新書・900円+税)

会員限定記事会員サービス詳細