東海大甲府の守備の要・中沢遊撃手 両親もスタンドから熱視線

スタンドで声援を送る中沢の父、雅彦さん
スタンドで声援を送る中沢の父、雅彦さん

 選抜高校野球大会で注目カードとなった東海大対決。延長の末、敗れた東海大甲府(山梨)だが、三塁側アルプス席では野球部員の父母たちが新調したばかりの縦じまのVジャンパー姿に身を包み、校名入りスティック風船を打ち鳴らしながら懸命に応援を繰り広げた。

 プロ注目の遊撃手、中沢の父、雅彦さん(59)は「やってくれるはず」と、母、千草さん(57)とともに見守った。中沢が腰痛を発症したのは昨秋の関東大会直前。腰椎分離症と診断された。痛みを押して大会に出場、4強入りに貢献した。

 両親は毎週、東京の自宅から山梨まで通い、サポート。その甲斐あって中沢は今年2月中旬に全快、3月の日本航空との練習試合で満塁本塁打を含むサイクル安打を達成、完全復調した。

 雅彦さんは明大中野高時代に二塁手として活躍。千草さんはスコアラーの経験もある。兄、泰芽(たいが)さん(22)も今春から東都大学野球の公式審判員という野球一家。中沢はこの日、軽快な守備と打っては2安打と活躍。試合には惜敗したが、千草さんの「どんな大舞台でも実力を出せる選手に…」との願いは通じた。(石田征広)

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