岸信夫防衛相は19日夜、BSフジ番組に出演し、尖閣諸島(沖縄県石垣市)防衛を想定した日米共同訓練を実施する考えを明らかにした。岸氏は共同訓練に陸海空の自衛隊が参加する統合訓練が望ましいとの認識を示し、「より実践的で高度な訓練を行いつつ、日米が一つになって動けることを証明していく」と強調した。
岸氏は16日のオースティン米国防長官との会談後、記者団に、尖閣諸島周辺を含む南西地域で日米共同訓練を行う考えを示している。番組ではこの点について「これまでもやってきたことだが、相手(中国)にプレゼンス(存在感)を示し、国際社会に対してどういう状況になっているかをわかるようにしておく必要がある」と述べた。
岸氏は台湾情勢についても言及し、「(台湾有事の際に)日本がどういう形で関与できるかはなかなか難しいが、邦人保護は第一に考えなければならないことの一つだ」と話した。