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次期大河でにわかに脚光、御家人・比企能員

比企一族ゆかりの地を紹介する小冊子=19日午後、埼玉県東松山市(中村智隆撮影)
比企一族ゆかりの地を紹介する小冊子=19日午後、埼玉県東松山市(中村智隆撮影)

 来年放送のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場する鎌倉幕府の有力御家人の一人、比企能員(ひき・よしかず)がにわかに脚光を浴びている。ゆかりの深い埼玉県中央部の比企地域では、関係自治体が協議会を設立するなどして、歴史に埋もれた能員やその一族に関するPRの強化を図っている。

 ドラマは平安末期から鎌倉初期が舞台で、源頼朝の天下取りを支えた13人からなる家臣団が描かれる。そのうちの一人として登場するのが能員だ。

 能員は鎌倉幕府の初代執権、北条時政との権力抗争に敗れ、一族は滅亡した。このため、幕府誕生に貢献したという活躍の大きさの割に、後世における能員や一族の知名度は高くない。

 「鎌倉殿の13人」の放送を見据え、埼玉県や、同県東松山市、滑川町など比企地域9市町村は、PR活動のための協議会を設立した。史跡や伝説が多く残る地域の魅力を広くアピールする構えで、滑川町の担当者は「比企一族を通じて地域振興を図りたい」と意気込む。

 協議会での取り組みとは別に、東松山市は比企一族ゆかりの地を紹介する小冊子を作り、市内の大岡市民活動センターで配布を始めた。能員の娘が嫁いだ源頼家の位牌(いはい)がまつられている宗悟寺など8カ所を紹介しており、編集に携わった同センターの清水恭弘さんは「散策のお供にして、地域の魅力を知ってほしい」と話す。

 今年の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の主人公である実業家の渋沢栄一も、埼玉県深谷市の出身だ。2年続けての「大河効果」に、県内の観光関係者らの期待も高まっている。

 大野元裕知事は「2つの大河の放送と連動した企画の検討や、ゆかりの地をめぐるツアーなどを通して広域周遊につなげたい。歴史的な人物を切り口とした観光振興に積極的に取り組む」と話した。(中村智隆)