斎藤工「今だからこそ生まれる必然性がある作品」ヤンシナ大賞受賞作ドラマ化

堀田真由(左手前)、斎藤工(右手前)が出演する「サロガシー」の1シーン(C)フジテレビ
堀田真由(左手前)、斎藤工(右手前)が出演する「サロガシー」の1シーン(C)フジテレビ

 俳優で映画監督としても活躍する斎藤工(39)が、24日に放送される第32回フジテレビヤングシナリオ大賞作品「サロガシー」(深夜0・55、関東ローカル)に友情出演。「今だからこそ生まれる必然性がある作品」とドラマの魅力を語る。

 友情という意味合いに「そんな偉そうな立場では全くないが」と前置きし、こう説明する。

 「数年前から自分の監督作の現場では、極力託児所を設けている。出産、育児という希望に満ちたタイミングで、映像業界で働く女性が現場から離れてその多くの才能が現場から失われることは、業界として損失だとかねてから思っていた。また、去年から児童養護施設のドキュメンタリーを作るためある施設に通っている。そんな私事と作品の内容が少し重なって必然的な流れで出会わせてもらったと思っている」

 ドラマは、主人公の28歳の女性が、ゲイの兄のために代理母(サロガシー)として妊娠、出産を決意するところから始まるヒューマン作品。斎藤は海外の映像業界体制に触れる中、家族が休憩時間に訪れるなどスタッフ、キャストのプライベートも普通に守られている状況を目の当たりにし、日本の事情を鑑みながら小さくとも行動することを決めたという。

 大賞受賞者、的場友見さんの脚本については「今作られ、今発表されるべく、数年前だと生み出されなかったドラマだと思う。個人的には、女性蔑視と同時に過度な女性へのケアということも何だか逆差別という気がしていて、そのバランスがすごく難しい」と感想を語った。

 坂元裕二、野島伸司、野木亜紀子ら有名脚本家を輩出している同賞。今回は、代理出産やLGBTQに向き合う作品が生み出されたが、斎藤は「ヤンシナはとてもすばらしいプロジェクトで、より最前線で本質的なテーマに迫っているのが『サロガシー』。僕は血縁関係だけが家族じゃないと強く思っていて、それ以上に命が紡がれていくことに思いを馳せる。そして進化に向かうのが本能的な僕らのミッション。この作品はそこに大きな選択肢を与えてくれる。誰かがその選択肢によって大きく救われることを期待したい」とエールを送り、が、しかし、ドラマはエンターテインメントであることを強調しつつ「キャラクターたちの生きた時間というのを気軽に楽しんでいただけたら」とつけ加えた。

 主人公の江島環をドラマ初主演となる堀田真由が演じ、斎藤はその環の会社の先輩役で顔を見せる。ゲイの兄を細田善彦、そのパートナーを猪塚健太、兄の元恋人を松本若菜が演じる。ほかに田村健太郎、井上肇、宮田早苗。

 堀田のコメントやキュートな現場のオフショットは、ドラマの公式HPで公開中。放送当日は「世界フィギュアスケート選手権2021 女子ショート」により時間変更の可能性あり。

(産経デジタル)

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