安倍氏の元公設秘書「不起訴不当」 「桜」夕食会で検審議決

 安倍晋三前首相の後援会が「桜を見る会」前日に主催した夕食会をめぐり、安倍氏側がホテルに支払う費用を補填(ほてん)していた問題で、政治資金規正法違反(不記載)の罪で安倍氏の元公設第1秘書(61)を一部不起訴とした東京地検特捜部の処分に対し、東京第5検察審査会は「不起訴不当」と議決した。3月3日付。地検が再捜査する。

 一連の問題で嫌疑不十分で不起訴処分となっていた安倍氏本人らに関しては、別に審査が続いている。

 議決の対象は、後援会の平成27年分の政治資金収支報告書に夕食会の収支を記載しなかったことに対する不起訴処分。特捜部は、28~令和元年分の収支報告書に収支計約3000万円を記載しなかったとして、昨年12月に同法違反罪で略式起訴したが、平成27年分は選挙管理委員会での保管期限が切れ、原本が廃棄されたとして除外していた。

 議決では元秘書が27年分も不記載を認めていることなどから「ほかの証拠によって事実を認定できる」などと指摘。「不起訴処分は不当だ」と結論付けた。