武田氏、NTT社長との会食認める 「大臣規範、抵触しない」

衆院総務委員会で答弁する武田良太総務相=18日午前、衆院第15委員室(春名中撮影)
衆院総務委員会で答弁する武田良太総務相=18日午前、衆院第15委員室(春名中撮影)

 武田良太総務相は18日午前の衆院総務委員会で、週刊文春が報じたNTTの澤田純社長らとの会食について「短時間、顔を出すということで出席した」と認めた。JR東海の葛西敬之名誉会長に招かれ会費1万円を支払ったといい、「総合的に判断すると大臣規範に抵触する会食ではなかった」と述べた。

 会食は昨年11月11日に葛西氏に招かれ、事前に同席者は知らなかったと説明。「当日は別の予定もあり、中座する前提で酒のみをいただき、食事は注文していない。1時間に満たない滞在でビール2、3杯程度飲んで退席したと記憶しており、費用として1万円を支払った」と述べた。

 武田氏はまた「出席者から特定の許認可に関する要望や依頼を受けたことはない」とも語り、澤田氏との間で職務に関するやりとりはなかったとした。この会食をめぐる週刊文春の報道に関しては「私に対して事前の事実確認の問い合わせが一切ないまま一方的な報道がされており、大きな驚きを覚える」と述べた。

 一方、放送事業会社「東北新社」が平成29年8月時点で外資規制違反を総務省に口頭報告していたか否かをめぐる16日の衆院予算委員会で、武田氏が答弁に立った鈴木信也電波部長に「記憶がないと言え」と指示した可能性があるとする野党の指摘に関し、武田氏は「『記憶がない』という言葉をめぐって繰り返しのやりとりが続いたために、その言葉が私の方から口に出たのかもしれない」と言及。「答弁を指示するような意図は全くない」と強調した。

 野党側は、16日の衆院予算委員会の映像を確認したところ、立民の逢坂誠二氏の質問に対して鈴木氏が答弁する直前、武田氏の発言が聞き取れると主張していた。同委では東北新社の中島信也社長が、29年8月に同社が外資規制に抵触していると気付き、幹部だった木田由紀夫氏が総務省の鈴木氏に口頭で報告したと説明。鈴木氏は「記憶はない」と繰り返し、両者の主張は平行線をたどっていた。