おいしく食べて漁師さんを応援 コロナに負けず魚食&SDGs推進 JF全漁連×京急ストア×さかなクン[Sponsored] - 産経ニュース

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おいしく食べて漁師さんを応援 コロナに負けず魚食&SDGs推進 JF全漁連×京急ストア×さかなクン

四方を海に囲まれた日本にとって大切な食文化であり、栄養豊富な健康食である「魚食」。新型コロナウイルスの影響で外食やインバウンド需要が落ち込み、魚価が下落するなか、漁業者はおいしい旬の海の幸を届けようと頑張っている。魚食を守るには、国連が掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」の14番目のゴールである海の豊かさを守る取り組みも欠かせない。魚食を活性化し、SDGsを前に進めるにはどうすればいいのか。全国漁業協同組合連合会(JF全漁連)の三浦秀樹常務理事、(株)京急ストアの西岡啓太郎取締役、国立大学法人東京海洋大学名誉博士・客員准教授を務めるさかなクンが語り合った。

鼎談に臨む左からJF全漁連常務理事の三浦秀樹氏、さかなクン、(株)京急ストア取締役の西岡啓太郎氏
鼎談に臨む左からJF全漁連常務理事の三浦秀樹氏、さかなクン、(株)京急ストア取締役の西岡啓太郎氏
旬やおいしさ伝える 魚屋さんと“ギョミニケーション”

--新型コロナの影響は

三浦氏 特に外出自粛やインバウンド向け需要が減少したため、飲食店や観光業向けの鮮魚・高級魚への影響は大きく、魚価の低迷が続いています。また養殖魚もコロナ禍の影響により、海外の需要も含めて消費は落ち込んでいますが、来年度の出荷に向け新たな稚魚を導入するため、生け簀を空けなければならず、無理な出荷も加わり、魚価が大幅に下落しています。

JF全漁連常務理事 三浦秀樹氏
JF全漁連常務理事 三浦秀樹氏

西岡氏 外出自粛で家庭で料理をする人は増えているほか、健康への意識が高まっていることもあり、郊外店を中心に販売は活発に推移しています。ただ、スーパーマーケット業態においては、飲食業向けの高級魚は価格が下がっても取り扱いに難しい面があります。

さかなクン 私の地元の千葉県・館山市の漁師さんからもお魚の値段が下がってしまっていて大変だというお話を聞きます。

--国内の魚介類の消費量は減少傾向にある

三浦氏 核家族化や共働き世帯の増加、住宅事情、食の欧米化等、社会情勢やライフスタイルの変化など様々な要因が考えられますが、中でも対面販売をしてきた街の魚屋さんの存在が大きかったと感じています。魚を買う際には「小骨がある」、「生臭い」、「調理が面倒」、「後片付けが大変」といったマイナス面が先行してしまうことがよくあります。そこで街の魚屋さんに「今が旬」、「脂がのっている」、「EPA・DHAが豊富」、「○○で食べたら美味しい」など、魚にとってのプラス面の情報を伝えてもらい、消費者の皆様の肩をポンと押しあげることが、販売量の増加に繋がっていたのだと思います。

西岡氏 やはり調理が面倒、臭いが気になるといったことが大きいと思います。サンマのように不漁で旬の時期に値段が下がらず、購買意欲につながらないケースも増えています。

さかなクン 子供のころお魚屋さんに行って、「この魚は刺し身でも天ぷらでもうまいよー。さばいてあげるよー。」と教えてもらったりするギョミニケーションがとっても楽しくて思い出に残っています。お魚のことを町で教えていただくギョ機会が減ってしまったと感じています。

秋の味覚、サンマの水揚げ。ここ数年、記録的な不漁が続いている
秋の味覚、サンマの水揚げ。ここ数年、記録的な不漁が続いている

--魚食の活性化のため取り組みは

三浦氏 やはり「伝える」ことが大事だと思います。JFグループでは小学校への出前授業や浜の母さんによる料理教室など、地域に根差した魚食普及活動に取り組んでいます。また、2014年から「漁師自慢の魚プライドフィッシュプロジェクト」を開始し、全国各地の漁師が今一番食べてほしい旬の魚を選定し、その情報を直接消費者に伝えています。さらに、来場者が野外イベントで、プライドフィッシュ料理コンテストの試食投票に参加して楽しめる「Fish-1(フィッシュワン)グランプリ」を毎年、日比谷公園で開催しています。

西岡氏 地盤とする神奈川県の三浦半島は東京湾と相模湾に囲まれ、「三崎のマグロ」「松輪のサバ」「佐島のシラス」といった地場の名産品も多い。単に価格が安いというのではなく、産地や旬、おいしい食べ方といった情報を届け、家庭の食卓を豊かにすることで、魚食推進に寄与していきたいと思っています。

さかなクン お魚っていうのは知れば知るほど、ギョギョギョッと素晴らしさに気づけて感動するんです。小さな小さな卵から大きな大きなクロマグロになって。栄養も豊富で、お魚は身をもっていろいろな感動を届けてくれます。お魚を獲ってきてくださる漁師さんもみんな本当にカッコいい。お魚さんから教えてもらったことや感動したことをこれからもたくさんの人に伝えたいです。子供たちが実際にお魚を見たり、触れたり、ギョ(五)感で感じることで、もっと見たい、もっと食べたいと思っていただきたいです!

「京急ギョギョギョッ市」で連携 3月は「愛鯛」販売

--JF全漁連、京急ストア、さかなクン、マルハニチロの4者が組んで、「京急ギョギョギョッ市」を実施している

西岡氏 2019年4月から毎月10、20、30日に開催しています。プライドフィッシュのほか、ご当地素材を使ったマルハニチロの魚肉ソーセージなどを販売し、さかなクンにイラストやコメントで協力していただいています。3月は愛媛県のプライドフィッシュの「愛鯛(あいたい)」を販売します。愛情を込めて育てられた愛鯛は身が締まって歯ごたえがよく、栄養も豊富で、お祝いや春の晴れやかな食卓にピッタリです。

(株)京急ストア取締役 西岡啓太郎氏
(株)京急ストア取締役 西岡啓太郎氏

さかなクン 愛鯛さんに会いたいです。さかなクンとしてお魚をPRさせていただけることは最高に幸せです。お魚や漁師さんをもっともっと応援して、恩返しをさせていただきたいです。

--コロナ禍での取り組みは

三浦氏 さかなクンにも協力いただきながら、昨年2月に漁業者と消費者をつなぐ産直通販サイト「JFおさかなマルシェ ギョギョいち」を立ち上げ、コロナ禍でも頑張っている漁師さんを応援しています。また、今年度はコロナ禍の影響でリアル開催を見送った「Fish-1グランプリ」は、ギョギョいちを活用した11商品のお取り寄せによる「おうちでFish-1グランプリ」を開催しました。

さかなクン エントリーされた11商品をすべていただきました!すべてギョクジョウ(極上)のおいしさで、とても1位なんて決められませんでした。コロナ禍で行きたいところにもなかなか行けないなか、全国を旅したような気分も味わえました。

西岡氏 スーパーマーケット業態は、安定して安全な食料を提供するライフラインとしての役割を求められています。従業員の健康管理と商品や店舗の衛生管理に務め、限りなく非接触型の商品提供や会計方法を模索しています。

京急ストアが毎月10、20、30日に実施している「京急ギョギョギョッ市」
京急ストアが毎月10、20、30日に実施している「京急ギョギョギョッ市」
地球温暖化などによる沿岸漁業への影響

--沿岸漁業者がさらされている環境変化とは

三浦氏 近年、地球温暖化や環境変動による沿岸漁業への影響が数多くみられるようになりました。例えば、海水温が上昇し、北海道では秋鮭の南下が阻害され、漁獲量が大幅に減少しています。一方で、ブリは北上を続け、漁獲量を増加させています。また、サンマも温かい海水の停滞によって来遊ルートが変化し、スルメイカは海水温の上昇によって、日本近海への来遊量が激減しているとも言われています。もちろん、サンマやスルメイカの資源は、外国漁船の違法操業等による乱獲などもその要因としては考えられますが、気候変動への対策が今後の大きな課題となっています。

西岡氏 魚のサイズダウンが進んでいて、かつてサンマは4キロで22~24尾だったのですが、今は33尾前後です。旬の時期もズレてしまい、売りづらい環境になってきたというのが現場の声です。

さかなクン 地元の館山の定置網漁業では、メイチダイという暖かい海のお魚がたくさん獲れるようになって漁師さんもビックリされています。暖海を回遊し夏から秋に多く網に入るカンパチが2月になっても獲れるとか、季節もどんどんズレています。館山の海に潜ることも多いのですが、海藻類が減ってサンゴ類が増えていることが分かります。そしてカラフルなチョウチョウウオ類やスズメダイ類、ベラ類などが泳いでいてサンゴ礁の海みたいで、ギョギョッと驚いてしまいます。それがこの10年、20年で起きている。地球の長い歴史の中ではほんの一瞬の間に環境がどんどん変化していることを、しっかりと危機として捉えないといけないと思います。

国立大学法人東京海洋大学名誉博士・客員准教授 さかなクン
国立大学法人東京海洋大学名誉博士・客員准教授 さかなクン

--SDGsの取組に数多く含まれる持続可能な沿岸漁業者の活動

三浦氏 沿岸漁業の漁師さんは持続可能な漁業を実現するために、自主的な資源管理や藻場・干潟等の環境や生態系を保全する取り組みを全国で展開してきました。漁業者による「漁民の森づくり」では、植樹や枝打ち作業などの活動を毎年実践することで、累計すると数百万本の取り組みとなっています。海洋ゴミの問題では、陸域から海に流出した海洋ゴミを底曳網で回収するなど大きな役割を担っています。SDGsの目標の「14番の海の豊かさを守ろう」は、もちろんのこと、小規模漁業者にとっては「2番の飢餓をゼロに」も非常に重要な目標となっています。例えば、ターゲット2-3の「漁業者をはじめとする小規模食糧生産者の生産性及び所得を倍増させる」や、ターゲット2-4の「生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持しながら、災害に強い持続可能な食料生産システムを確保する」など、まさに、JFグループの基本理念に通じるものがあり、合致している部分も多いと考えています。JFグループにとっては、決して新しいことではなく、昔から当たり前のように実践してきたことが、SDGsの取り組みには数多く含まれています。

西岡氏 食品廃棄物の削減やリサイクル、トレーや牛乳パックの回収など、お客様、従業員、お取引先、地域と一緒になって環境保全に努めています。レジ袋の有料化は昨年7月の義務化に先駆け、4月から実施しました。おしゃれなオリジナルのエコバックを販売するなど楽しみながらご協力いただいた結果、レジ袋の辞退率は約16%から約80%になりました。

さかなクン 素晴らしいです!これ以上、人の手によって環境を壊さないということをわたしたち一人一人がしっかりと意識していきたいですね。マイバック、マイボトル、マイ箸を使って、できるだけゴミを出さない暮らしを心掛けたり、海辺の清掃活動に参加したりと、いろいろとできることはあります。無関心でいると、そうしたことにも気づけません。

漁師さんたちはおいしい魚を食卓に届けようと頑張っている
漁師さんたちはおいしい魚を食卓に届けようと頑張っている

--読者にメッセージを

三浦氏 フードマイレージやカーボンニュートラル・環境負荷軽減の考え方からも、また、この20年間減少してきた水産物消費を回復させるためにも、地産地消による国産水産物の消費拡大が非常に重要だと思っております。先ずは、国産水産物を買って食べていただくことが、漁師さんへの一番の励みになりますので、よろしくお願いします。

西岡氏 おいしい海の恵みをいただくためにも、海洋環境保護のためのさまざまな取り組みを行うとともに、食育などの情報を発信し、地域社会とのコミュニケーションを深めていきたいと思っています。

さかなクン 無理なく楽しく続けることが大切だと感じました。いろいろなことを楽しい、うれしい、おいしいに変えていけば、危機的な状況も乗り越えられると思います。漁師さんは海や自然の守り人。国産のお魚をいただくことで応援したいという気持ちが強くなりました。

提供:全国漁業協同組合連合会(JF全漁連)