浪速風

官僚とは

担当業界から何万円もごちそうになったり、過労死ラインを超えて働き続けたり、体面を守るために仲間を追い詰めたり。霞が関の官僚は一体どうなっているのだろう。コネ、えこひいき、形式主義などの毒素が内側からしみ出しているかのようだ。官僚を志す若者は減っているという

▶小欄は経済官庁を担当していたころ、官僚の実態を垣間見た。例えば、長時間待たされた上で議員から国会質問の内容を聴き取る「問取(もんと)り」。ある若手職員は笑い話のようなひどい経験を教えてくれた。「庁内のいすを全部数えろっていうんですよ」。そんなある日、省内で「エース」と目される課長の一人を食堂で見かけ声をかけた。すると、時間を忘れたかのように国を憂い未来を熱く語り続けた

▶不祥事のすべてを明らかにし、けりをつけるのは当然として、官僚を惑わせる妙な誘惑や忖度(そんたく)、理不尽を追い出すことも必要だ。これらは官僚だけでなく政治家の仕事でもある。