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和歌山県と三重県に「紀南病院」

【from和歌山】和歌山県と三重県に「紀南病院」
【from和歌山】和歌山県と三重県に「紀南病院」
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 和歌山県田辺市と三重県御浜(みはま)町に、それぞれ「紀南病院」という同じ名称の地域拠点病院がある。

 最初、運営しているのは同じ団体なのかと思ったが、実はまったく関係がない。

 田辺市の紀南病院総務担当者は「郵便物が間違って届いたことや、間違ってかかってくる問い合わせ電話もあった」と打ち明ける。

 両病院を比較すると、田辺市の病院が23診療科、御浜町の病院が16診療科。運営しているはそれぞれ、田辺市と白浜町、上富田町、みなべ町でつくる「公立紀南病院組合」、御浜町と熊野市、紀宝町でつくる「紀南病院組合」で、運営団体の名前もそっくりだ。

 なぜ和歌山県と三重県に同じ名称の病院があるのか。

 和歌山県広報課によると、県内は有田川町など有田郡までの北部を「紀北」、それより南側を「紀南」と呼んでいる。御坊市など中部を「紀中」として3分割する区分もあるが、田辺市はいずれにしても紀南にあり、その中心都市だ。

 一方、三重県では、御浜町のほか、尾鷲市、熊野市、紀北町、紀宝町の南部5市町にわたる地域を「東紀州」と呼ぶ。

 「紀州」は旧国名の「紀伊国」のことで、和歌山県の印象が強いが、三重県文化振興課歴史公文書班によると、東紀州と呼ばれる三重県の南部地域もかつては紀州だった。紀州全体としてみれば確かに最東部となっている。

 さらに三重県では、東紀州の北部と南部をそれぞれ「紀北」「紀南」と呼んでおり、御浜町は紀南にあたる。