関電3原発の運転差し止め認めず、「コロナで被曝」仮処分申立を却下 大阪地裁

 新型コロナウイルスの流行下では、原発事故が起きた際に人が集まる場所への避難ができず、被曝(ひばく)は回避できないとして、住民グループが福井県内の3原発7基の運転差し止めを求めた仮処分で、大阪地裁(内藤裕之裁判長)は17日、申し立てを却下した。

 住民側は、原発事故の際に、計画に基づいた避難を実施すると、移動の車や避難所の中が3密となり、コロナ感染を防ぐことができないと主張。昨年5月、関西電力美浜3号機、高浜1~4号機と大飯3、4号機の計7基の運転差し止めの仮処分を申し立てていた。

 決定理由で内藤裁判長は、審理に際しては「事故発生の危険性を具体的に示す必要がある」と指摘。住民側がそれらを明らかにしていないとして、申し立てを退けた。

 避難計画の整備に関し、コロナを踏まえた訓練が福井県で行われている点などを踏まえ、現状に即した対策は「一定程度講じられている」とした。