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猟銃立てこもり、男の身柄確保

老人ホーム暴行死、元職員側が無罪主張 初公判「暴行一切ない」

 東京都品川区の介護付き有料老人ホーム「サニーライフ北品川」で平成31年4月、入所者の男性=当時(82)=を暴行し死亡させたとして、傷害致死罪に問われた元介護職員の無職、根本智紀被告(29)の裁判員裁判の初公判が17日、東京地裁(鈴木巧裁判長)で開かれた。根本被告は「暴行は一切行っていない」と起訴内容を否認し、弁護側は無罪を主張した。

 検察側は冒頭陳述で、防犯カメラの映像から、事件当夜に男性の居室に出入りしたのは、夜勤のリーダーだった被告と女性職員の2人しかいないと指摘。男性が救急搬送後、親族に「若い男に蹴られてやられた」と話していたことを挙げ、「男性の居室に何度も一人で入室しており、何らかの暴力を振るって死亡させた」と主張した。

 一方、弁護側は「被告と男性が転倒した際に接触したことはあったが、暴行は加えておらず、暴行の直接証拠もない」と主張。「男性には10年前から認知症の症状があった」として親族との会話の信用性を疑問視した上で、暴行は女性職員でも可能だったと述べた。

 被告は肩まで伸びた髪をオールバックにし、スーツ姿で出廷した。裁判長から氏名を問われると、事件から約8カ月後の令和元年12月に入籍し、名字が変わったことを説明。「今回の事件で人が亡くなったことは心からお悔やみ申し上げます」と述べた上で、自身の関与を否定した。

 起訴状によると、平成31年4月3~4日、サニーライフ北品川の一室で、入所者の黒沢喜八郎さんの背中や腹に暴行を加えて内臓を損傷させるなどし、同5日に出血性ショックで死なせたとしている。