大阪市の認可外保育での男児死亡訴訟 謝罪など条件に和解

和解が成立し、当時1歳の浅野響翔ちゃんの遺骨と写真とともに会見する両親=17日、大阪市北区
和解が成立し、当時1歳の浅野響翔ちゃんの遺骨と写真とともに会見する両親=17日、大阪市北区

 大阪市淀川区の認可外保育施設「たんぽぽの国」(閉園)で平成28年、昼寝中だった浅野響翔(ひびと)ちゃん=当時(1)=が死亡した事故をめぐり、両親が施設の元運営会社「ベルサンテスタッフ」(同区)などに計約8600万円の損害賠償を求めた訴訟は17日、大阪地裁で和解が成立した。元施設長ら3人が責任を認めて両親に直接謝罪し、賠償金計5千万円を支払う内容。

 大阪市とは保育施設の指導監督強化など再発防止に引き続き取り組むことなどを条件に、すでに和解が成立している。大阪市内で会見した父親の誠さん(37)は「元施設長らは人の命を預かるという認識に欠けていた。響翔には『ごめんね』というしかできない」、母親の美奈さん(37)は「保育施設で亡くなる子供がもう出ないよう、行政や運営会社は役割を果たしてほしい」と話した。

 訴状などによると、響翔ちゃんは28年4月4日、初めて預けられた同施設でうつぶせで心肺停止状態となっているのが見つかり、搬送先の病院で低酸素血症で死亡した。大阪市の事故調査報告書では、職員による昼寝中の呼吸やうつぶせ寝の確認などの観察や記録の不十分さが指摘されていた。

 元施設長ら3人は業務上過失致死容疑で書類送検されたが、29年9月に嫌疑不十分で不起訴となった。