マンガ大賞に「葬送のフリーレン」 物語の「その後」描く異世界ファンタジー

「マンガ大賞2021」大賞に選ばれた「葬送のフリーレン」受賞記念イラスト=16日、東京都内
「マンガ大賞2021」大賞に選ばれた「葬送のフリーレン」受賞記念イラスト=16日、東京都内

 書店員や漫画ファンが選ぶ「マンガ大賞2021」(同賞実行委員会主催)の授賞式が16日、東京都内で開かれ、山田鐘人さん原作、アベツカサさん作画の「葬送のフリーレン」(小学館、既刊3巻)が大賞に選ばれた。

 受賞作は昨年から週刊少年サンデーで連載。中世ヨーロッパ風の異世界ファンタジーで、世界を救った勇者パーティーの「その後」を描く。人間の勇者ら仲間が死にゆく中で、長寿のエルフである魔法使いフリーレンは生き残り、死者たちの記憶をたどりながら旅をする。後日談から物語が始まるという斬新な設定や、異種族であるエルフの視点から見た物語の新鮮さなどが評価された。

 担当編集者の小倉功雅さんは同作について、「誰にでも身近にある『死』を丁寧な感情で描いている。切ない話だが読み心地はとても良い。絵もきれいで、喜怒哀楽だけじゃない『何ともいえない人間の感情』を描いている。少年漫画だが老若男女関係なく読んでもらえると思う」と語った。

 同賞は平成20年に漫画ファン有志が設立。今回で14回目の開催。前回は美術をテーマにした漫画「ブルーピリオド」(山口つばささん、講談社)が大賞に選ばれた。(本間英士)