次官目前で辞職に追い込まれ 谷脇氏、菅首相の政策先導

参院予算委員会で答弁する総務省・谷脇康彦大臣官房付=10日午後、参院第1委員会室(春名中撮影)
参院予算委員会で答弁する総務省・谷脇康彦大臣官房付=10日午後、参院第1委員会室(春名中撮影)

 総務省を辞職した谷脇康彦氏は事務方ナンバー2として携帯電話料金引き下げなど政権の看板政策を先導し、菅義偉首相のブレーンに近い立場だった。接待問題が明らかになるまでは今夏の事務次官昇格が有力視されていたが、一転して懲戒処分や更迭の対象となり、問題発覚から1カ月余りで辞職に追い込まれた。

 谷脇氏は昭和59年旧郵政省入省。平成17年8月から19年7月まで携帯料金を所管する料金サービス課長を務め、端末価格と通信料金の分離を進めた。この間、総務副大臣や総務相を務めたのが菅氏だった。菅氏が官房長官として「4割程度下げる余地がある」と発言した30年8月には、谷脇氏は総合通信基盤局長に昇格していた。

 菅氏の信頼が厚いだけでなく、情報通信分野で幅広い知見を持ち「サイバーセキュリティ」などの著書を出版している。一方、実名のツイッターで「総務省勤務(役人だけど堅くないっす)」と自己紹介するなど、気さくな一面もあった。