妻殺害で懲役20年求刑 水難偽装32歳夫、和歌山

 和歌山県白浜町で平成29年、水難事故を装って妻=当時(28)=を殺害したとして、殺人罪に問われた夫の野田孝史被告(32)=大阪市天王寺区=の裁判員裁判が16日、和歌山地裁(武田正裁判長)で開かれた。検察側は「卑劣や非道という言葉では足りないほど極めて悪質」と述べ、懲役20年を求刑した。

 公判で被告は「殺していない」と起訴内容を否認。弁護側は無罪を主張している。判決は23日。

 起訴状などによると、29年7月18日、白浜町の海で妻の志帆さんを溺れさせ、同20日に低酸素脳症で死亡させたとしている。

 論告や公判で検察側は、志帆さんの胃から相当量の砂が見つかったとして浅瀬で志帆さんの体を押し付けて溺れさせたと主張。弁護側は「志帆さんが砂の塊をのみ込みパニックに陥った事故の可能性がある」と反論している。