消防空域はドローン禁止 国交省、山林火災の消火中断受け

2月、栃木県足利市で発生した山林火災の現場=2月24日午前10時、栃木県足利市(共同通信社ヘリから)
2月、栃木県足利市で発生した山林火災の現場=2月24日午前10時、栃木県足利市(共同通信社ヘリから)

 国土交通省は15日、消防や救助のヘリコプターが飛行する空域では、小型無人機ドローンの飛行を禁じると明らかにした。栃木県足利市で2月、何者かが山林火災現場近くの上空でドローンを飛ばし、ヘリの消火活動が一時中断したため。航空法施行規則を改正し、5月上旬にも施行する。

 足利市によると、消火中のヘリがドローンとの接触を避けるため、1~2時間にわたり活動を中断。操縦者は分かっていないという。

 国交省は今後、消防防災ヘリ、ドクターヘリなどが消火や救助を行う空域を「緊急用務空域」に指定し、無関係のドローン飛行を禁止する。

 指定空域はインターネットなどで公表し、ドローン操縦者には飛行前の確認を求める。該当空域では、機体が200グラム未満の軽量ドローンやたこ揚げ、花火も事前の許可が必要となる。

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