国土交通省は15日、消防や救助のヘリコプターが飛行する空域では、小型無人機ドローンの飛行を禁じると明らかにした。栃木県足利市で2月、何者かが山林火災現場近くの上空でドローンを飛ばし、ヘリの消火活動が一時中断したため。航空法施行規則を改正し、5月上旬にも施行する。
足利市によると、消火中のヘリがドローンとの接触を避けるため、1~2時間にわたり活動を中断。操縦者は分かっていないという。
国交省は今後、消防防災ヘリ、ドクターヘリなどが消火や救助を行う空域を「緊急用務空域」に指定し、無関係のドローン飛行を禁止する。
指定空域はインターネットなどで公表し、ドローン操縦者には飛行前の確認を求める。該当空域では、機体が200グラム未満の軽量ドローンやたこ揚げ、花火も事前の許可が必要となる。