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共通テスト不正 受験生出頭

車両からの津波避難誘導訓練 JR東海、想定伝えず対応力強化

JR東海の津波避難誘導訓練で目の不自由な乗客役を避難させる乗務員=11日、静岡市葵区の静岡車両区(岡田浩明撮影)
JR東海の津波避難誘導訓練で目の不自由な乗客役を避難させる乗務員=11日、静岡市葵区の静岡車両区(岡田浩明撮影)

 東日本大震災から10年を迎えた11日、JR東海静岡支社は静岡車両区(静岡市葵区)で、津波に備えた避難誘導訓練を実施した。乗務員が「有事」に直面した際、的確に状況を判断し、乗客を安全な場所に迅速に誘導できるかという対応力を重視。緊迫感が漂う中、約40人が真剣な表情で取り組んだ。

 訓練は、同社が定めた津波危険予想地域に列車(3両編成)が停車したとして、車いすの乗客もいる中、状況別に3つの想定を用意。実践的な経験を積ませるため、乗務員には事前に想定を知らせなかった。

 このため、列車を安全な場所に移動させる「避難運転」を試みようとするが、前方の線路に異常が判明し急遽(きゅうきょ)、乗客を車外に降ろす「避難誘導」に切り替えるとの展開に、運転士が慌てる場面もあった。

 同支社の今泉宏之・運用車両課長は記者団に、南海トラフ巨大地震を念頭に「県内は常に津波を意識しなければならない。訓練で戸惑う乗務員もみられたが、今回の経験を通じて実際にどうすればいいかを考えさせるのが重要だ」と語った。