東日本大震災政府追悼式 大谷直人最高裁長官追悼の辞「災害で引き起こされる法的な問題を適切・迅速に解決」 - 産経ニュース

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東日本大震災政府追悼式 大谷直人最高裁長官追悼の辞「災害で引き起こされる法的な問題を適切・迅速に解決」

大谷直人最高裁長官
大谷直人最高裁長官

天皇、皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、東日本大震災十周年追悼式が行われるに当たり、謹んで追悼の辞を申し述べます。

多くの尊い命が犠牲となり、各地で人々の生活の基盤が突然失われるという未曽有の被害をもたらした東日本大震災の発生から10年が経過しました。この間、被災地の方々は、消えることのない深い悲しみを抱えながらも、数多くの苦難に耐え、平穏な日常を取り戻すために懸命な努力を重ねてこられました。ここに改めて、最愛のご家族を失われたご遺族の方々にお悔やみを申し上げますとともに、被災された全ての方々に心からお見舞いを申し上げます。

現在、地震、津波による被災地域においては、生活に密着したインフラはほぼ復旧し、産業の再生も進展してきています。また、福島県では、帰還困難区域を除く全ての地域で避難指示が解除されるなど、復興への取り組みは着実に前進しており、これまでの各方面での努力が一日も早い真の復興と再生へとつながっていくことを心から願っています。

新型コロナウイルス感染症が全国的に拡大する中、先月13日には、大震災の余震とみられる大きな地震が発生し、福島県および宮城県で最大震度6強を観測しました。被災された方々のご心労を思うと、深く心が痛みます。自然のさまざまな災厄によって国民の平穏な生活が脅かされることへの備えは、これからも欠かすことができませんが、私たち司法に携わる者は、災害によって引き起こされる法的な問題を適切・迅速に解決し、地域社会が安定を取り戻すために全力を尽くす責務を負っています。大震災から10年の節目に当たって、そのことに改めて思いを致しつつ、震災における経験と教訓を風化させることなく次の世代につなげていくよう不断の努力を続ける決意を新たにする次第です。

ここに、震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆さま方のご平安を心より祈念して、追悼の辞といたします。