【震災10年】岩手出身の楽天・銀次インタビュー「優勝してもう一度、笑顔届けたい」(1/2ページ) - 産経ニュース

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震災10年

岩手出身の楽天・銀次インタビュー「優勝してもう一度、笑顔届けたい」

【震災10年】岩手出身の楽天・銀次インタビュー「優勝してもう一度、笑顔届けたい」
【震災10年】岩手出身の楽天・銀次インタビュー「優勝してもう一度、笑顔届けたい」
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 東日本大震災の発生から11日で10年。宮城県に本拠地を置くプロ野球の楽天は、野球を通して被災者に勇気や希望を与えてきた。震災当時から、生え抜きで在籍している選手はわずか3人となった。その1人の岩手県普代村出身の銀次内野手(33)が産経新聞の単独インタビューに応じ、「(震災を)一生、忘れてはいけない。もう一度、優勝して笑顔を届けたい」と2013年以来の日本一を誓った。(運動部 神田さやか)

 --東日本大震災から10年になるが

 「(10年に)特別な思いはあまりない。今まで通り、被災地のために先頭に立ってやっていきたい。10年たつが、その思いは自分の中では何も変わらない」

 --震災当時から在籍している選手は少なくなった

 「新しい選手がどんどん入ってくる中で、被災した球団の選手の一人として、(震災の経験を)伝えていきたいと思っている。新人選手は毎年、被災地訪問を行っている。そういうのはずっと続けていかなければならない」

 --風化を感じることも

 「1年に1度、3月11日に思い出そうという風潮を強く感じる。自分自身、その日だけではなく、心のどこかにおいて常にプレーをしている。忘れないでほしいというのはある」

 --震災当時は入団6年目の23歳。オープン戦のため、兵庫県に遠征していた

 「(東北が)どんな状況かも分からなかったし(大丈夫ではないかという)甘い気持ちも少しはあった。約1カ月後、仙台市に戻り(被害状況を見て)本当に言葉にならなかった」

 --街の様子は大きく変わっていた

 「宮城県石巻市の沿岸は(津波で)すべてがなくなっていた。がれきもすごかった。『これは本当に現実なのか』と感じた」

 --岩手県の実家や友人は無事だった

 「自分の周りは大丈夫だったが『大変な思いをした』と聞いた。中学時代に野球をやっていたグラウンドは津波で駄目になった」