浪速風

友達の輪

友達の友達はみな友達だ、世界に広げよう友達の輪っ-。昭和から平成にかけての人気テレビ番組「笑っていいとも!」の看板フレーズ。スタジオ観覧者が最後の「輪っ」を唱和するのがお決まりで、本気じゃなくて冗談ですよ、と言わんばかりに両腕で輪を作るポーズがセットだった。しかし、冗談ばかりではなく真実も宿している

▶外務省によると、東日本大震災発生から数カ月のうちに、世界163の国・地域と43の国際機関から日本に支援の申し入れがあった。ブータン、スーダン、タンザニア、カンボジア、エチオピア、東ティモールなど日本と比べて経済基盤がはるかに脆弱(ぜいじゃく)な後発開発途上国も含まれる

▶「敵の敵は味方」の理屈が幅を利かせる国際社会なんだから思惑込みの支援もある、と考えるのは野暮(やぼ)だろう。世界中には実にたくさんの友達がいたわけだ。大きな犠牲を伴った災害でそれが分かったというのは悲しいが、せめて輪を生かし育てたい。