白血病から復帰した競泳女子の池江璃花子(ルネサンス)が10日、マネジメント会社を通じ、東京五輪代表選考会を兼ねる4月の日本選手権(3~10日、東京アクアティクスセンター)で50メートル、100メートルの自由形とバタフライの計4種目にエントリーしたと公表した。池江は「日本選手権では出場種目全てで決勝に残ることが目標です。試合での結果は毎日の練習でどれだけ自信をつけられるかだと思っているので、がむしゃらに練習してレース本番を迎えたいです。日本選手権で全力で泳ぐ姿をみて頂けたら嬉しいです」とコメントした。
昨年8月に実戦復帰した池江は、5試合に出場して今回エントリーした4種目で日本選手権の参加標準記録を突破。選手権前最後の実戦となった2月の東京都オープンでは、50メートルバタフライで復帰後初優勝。非五輪種目ながら、2019年世界選手権8位相当のタイムをたたき出し、自信を深めていた。西崎勇コーチによると、大会後の回復も順調で「しっかりレースのあとのリカバリーもできる体が少しずつできている」と評価。池江の意見も取り入れた上で、出場権を手にした4種目すべてでのエントリーとなった。
日本選手権では、日本水連の定める派遣標準記録を突破した上で2位以内に入れば五輪代表に内定する。