中部横断道開通、今秋に延期 山梨-静岡 トンネル施工ミスで遅れ

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中部横断道開通、今秋に延期 山梨-静岡 トンネル施工ミスで遅れ
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 中部横断自動車道の山梨-静岡区間の全線開通が、予定されていた今年夏ごろから秋ごろに遅れる見通しであることが9日、分かった。トンネルの施工ミスが響いている。昨年9月上旬に異常が発見されながら、国土交通省が工事のやり直しを決めて公表するまで3カ月余りかかっていたことも明らかになった。(渡辺浩、田中万紀)

公表まで3カ月

 山梨-静岡区間は、中央自動車道の双葉ジャンクション(JCT、山梨県甲斐市)と新東名高速道路の新清水JCT(静岡市清水区)の74キロをつなぐ。

 全線開通の時期は当初計画の平成29年度から2度延期された後、昨年7月、地盤工事の遅れで「令和2年内」から「令和3年夏ごろ」に延びていた。未開通となっているのは下部温泉早川インターチェンジ(IC、山梨県身延町)-南部IC(同県南部町)の13・2キロ。

 昨年9月上旬、工事中の下八木沢第1トンネル(身延町)の内壁コンクリートにくぼみがあるのを、施工した準大手ゼネコンのフジタ(東京)が発見。くぼみは長さ188メートルにわたっており、必要なコンクリートの厚さが最大5・1センチ不足していることが分かった。ひび割れも見つかった。

 公表されたのは12月18日だった。国交省は「工事のやり直しが必要なほどの不具合かどうか、計測に時間がかかった」としている。

型枠板が変形

 国交省によると、調査の結果、くぼみの原因を「内壁コンクリートの天井部付近の型枠板が上部に変形した状態でコンクリートを打設してしまった」と結論付けた。ひび割れは「コンクリートのくぼみ部に乾燥収縮による力が集中したため」としている。フジタは「施工管理が行き届かず、ご迷惑をお掛けして申し訳ない」とミスを認めた。