検察庁入口にガソリンまいた76歳男、初公判で殺意を否認 大阪地裁

 大阪地検、高検などが入居する大阪中之島合同庁舎(大阪市福島区)の床にガソリンをまき、火を付けて警備員を殺害しようとしたとして、殺人未遂などの罪に問われた大阪府松原市の無職、生駒勝弘被告(76)の裁判員裁判の初公判が10日、大阪地裁(丸田顕裁判長)で開かれた。弁護側は「警備員を殺害する意図はなかった」と主張し、起訴内容を否認した。

 冒頭陳述で検察側は、火を付ければ警備員が死亡する恐れがあることを認識しながら、ガソリンをまいたと指摘。平成6年に起こした殺人事件の証拠開示請求が認められなかったことを恨んだ犯行とした。

 一方、弁護側は、被告が殺害しようとしたのは警備員ではなく、検察庁勤務の職員だったと主張。庁舎入り口で警備員に止められて殺害が不可能となり、「せめて火を付けようと考え、ガソリンを床にまいた」と述べた。

 起訴状によると、生駒被告は令和元年9月5日午後0時半ごろ、大阪中之島合同庁舎1階入り口で、ガソリンの混合燃料約3リットルを床にまいた上でライターで火を付けようとし、近くにいた警備員を殺害しようとしたとされる。

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