【ワシントン=黒瀬悦成】米ニュースサイト「アクシオス」は7日、バイデン米大統領が早ければ4月にも菅義偉首相をホワイトハウスに招いて首脳会談することを計画していると伝えた。関係者によると、実現すればバイデン氏が就任後初めて直接会う外国首脳になるとしている。
菅首相との会談は、バイデン政権が中国の脅威をにらみ、日米関係をインド太平洋の平和と安定に向けた基軸と位置付けていることを国際社会に明確に示すことになる。
同サイトによると、具体的な日程は新型コロナウイルス危機の状況をにらみながら最終決定するとしており、5月以降にずれ込む可能性もあるという。
ブリンケン国務長官とオースティン国防長官は今月中旬に訪日し、外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)を開く方向で調整中とされ、その際に菅首相の訪米も議題となる可能性がある。
ホワイトハウス報道官は産経新聞に「会談は確定していない」としつつ、「バイデン大統領は菅首相と会えるのを楽しみにしている」と述べ、会談実現へ前向きの姿勢を示した。
トランプ前政権下では2017年2月に安倍晋三首相が南部フロリダ州マールアラーゴにあるトランプ前大統領の別荘を訪れ、首脳会談を行った。