帰還困難区域の立ち入り緩和、夜間滞在は今秋にも 福島・大熊町

 政府は8日、東京電力福島第1原発事故によって帰還困難区域に指定した福島県大熊町の約320ヘクタールで、立ち入り規制を緩和した。申請なしで自由に出入りできるが、避難指示は解除されず居住や宿泊は引き続きできない。同町内での緩和は昨年3月に続き2回目。

 町によると、今回緩和されるのは、かつての町中心部に近く住宅地や農地が広がる地域で、来年春までの避難指示解除を目指す特定復興再生拠点区域(復興拠点)の一部。除染で空間放射線量が十分に下がったため、政府が規制緩和を決めた。

 町は昨年に立ち入り規制を緩和した約300ヘクタールの地域と合わせ、インフラ整備や家屋解体が進めば、町民が夜間も滞在できる準備宿泊を今年秋ごろに可能にしたい考えだ。原発事故で全町避難した大熊町は平成31年4月に町南西部で避難指示を初めて解除。昨年、JR大野駅とその周辺道路でも避難指示が解除された。