【近ごろ都に流行るもの】「ちくわ」でフレイル予防 安くて万能和のプロテインバー(1/2ページ) - 産経ニュース

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近ごろ都に流行るもの

「ちくわ」でフレイル予防 安くて万能和のプロテインバー

【近ごろ都に流行るもの】「ちくわ」でフレイル予防 安くて万能和のプロテインバー
【近ごろ都に流行るもの】「ちくわ」でフレイル予防 安くて万能和のプロテインバー
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煮てよし焼いてよし、何かを穴に詰めてもよし…。1袋100円ほどで買える「ちくわ」が、コロナ禍で売り上げを伸ばしている。総務省の家計調査で昨年4月以降の水産練り製品(ちくわ・かまぼこ類)への支出増加が示され、「外出自粛による家庭の調理・おつまみ需要で見直されている」(帝国データバンク)との分析もある。人気漫画のアニメ「鬼滅の刃」の公式ちくわも来月発売予定だ。栄養面での評価・研究も進んでいる。加齢による虚弱「フレイル」対策として、多彩なちくわ料理を作っている高齢者施設を訪ね、成果を探った。(重松明子)

オーブンから出された、チーズたっぷりのちくわグラタンがフツフツと音を立てる。ちくわとブロッコリー焼き、ちくわの炊き込みご飯…。ちくわづくしの料理が次々と出来上がる。

東京都目黒区にある「デイサービスクローバー学芸大学」。手作り昼食に力を入れ、毎日多彩なちくわ料理が食卓に並ぶ。取材日は、おかず6品中4品に使用。フライを手際よく揚げる岩崎艶子さん(91)は、「ちくわをかみしめると元気になるの。ちくわと体操で年中転んでたのが転ばなくなったの。ここ(デイサービス)がなかったらとっくに死んでるわ」と、おちゃめに笑った。

並んでキッチンに立つ中村ミツエさん(83)も「ちくわは何にでも使えて便利。家でも買い置きしています。やはり好きなものを食べたい。おいしいから続けられる」。ともに近所で1人暮らしだ。

要介護度1~5の高齢者(定員1日18人)が日中を過ごし、「体と頭の機能維持のために、できる人には調理に参加してもらっています」と施設統括責任者、扇貴之さん(31)。フレイル予防料理の情報を収集するなか、ちくわ原料のスケソウダラのタンパク質が筋力アップに役立つと知り、昨年10月「ちくわプロジェクト」を始めた。

「どこでも買えて、安いことがありがたい」と扇さん。「味は淡泊なので、例えばチンジャオロースーに刻んで混ぜるなど、どんな料理にも足せて、タンパク質をしっかり補給してもらえる」。昼食前の空腹時やおやつにペロリと数本丸かじりするお年寄りも…。「日本のプロテインバーですね。全員ではないけれど利用者の体重が増えてきた。転倒も減って、踏ん張る力が出てきたようです」