白いタヌキは親戚同士? 長野と三重、同じ遺伝子変異

三重県大紀町・大内山動物園の「ポン」
三重県大紀町・大内山動物園の「ポン」

 約170キロ離れた長野県飯田市と三重県松阪市で見つかった白いタヌキ2匹に、偶然できたとは思えない全く同じ遺伝子変異があり、親戚同士の可能性が高いことが分かったと、京都大の古賀章彦教授らのチームが6日、日本遺伝学会の論文誌に発表した。

 黒いメラニン色素が作れず体が白い「アルビノ」の個体は、紫外線から体を守りにくく、視力が弱い上に目立って敵に襲われやすいため生存しにくいとされる。中央アルプス付近では数十年前から頻繁に目撃されていたが、今回の2匹は大きな川や大都市で隔てられた別々の場所で見つかっており、遺伝子が何世代も受け継がれてきたことをうかがわせる。

 古賀教授は「残飯を食べ、排水溝をねぐらにするなど、都市に適応しながら生存圏を広げてきたのではないか」とみる。