運転免許返納件数、75歳以上で減少 コロナ影響か

 昨年の運転免許証の自主返納件数は55万2381件で、前年より4万8641件減少したことが4日、警察庁のまとめで分かった。うち75歳未満は25万4929件(前年比4335件増)で、75歳以上は29万7452件(5万2976件減)だった。

 警察庁の担当者は「新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、重症化しやすい高齢者が外出しづらくなったことも一因にあるのではないか」としている。

 免許の自主返納制度は平成10年に始まった。31年4月に東京・池袋で起きた高齢運転者の暴走事故の影響もあり、同年の返納は60万1022件(17万9832件増)で過去最多を更新。うち75歳以上が全体の約6割を占めた。

 警察庁は高齢運転者対策を強化しており、昨年6月成立の改正道交法で、75歳以上の運転技能検査(実車試験)や安全運転サポート車(サポカー)限定免許導入を盛り込んでおり、来年6月までの施行を目指す。