元オウム信者の請求棄却 毎日新聞記事めぐる訴訟

 平成7年の地下鉄サリン事件をめぐり、元オウム真理教信者、菊地直子さん(49)が毎日新聞の記事で名誉を傷つけられたとして、165万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は2日、請求を棄却した。

 下沢良太裁判長は、当時の担当記者は捜査員への取材や、捜査機関の発表内容などに基づいて記事を書いたとし「真実か、真実と信じる相当の理由があった」と判断した。

 判決によると、毎日新聞は24年6月15日朝刊で、サリン製造現場にいた別の元信者が警視庁の調べに「(菊地さんは)危険物を作っていたとの認識はあったはずだ」と証言した、との記事を掲載。同21日朝刊では、サリン製造方法などを記したノートが自宅から押収されたとして、菊地さんが製造に関与した可能性があると報じた。

 毎日新聞は「妥当な判決だ」としている。

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