時短緩和も続く試練、飲食店「自粛習慣変わらぬ」  - 産経ニュース

メインコンテンツ

時短緩和も続く試練、飲食店「自粛習慣変わらぬ」 

通常営業に戻り、常連客らでにぎわう飲食店=1日午後7時7分、堺市堺区(沢野貴信撮影)
通常営業に戻り、常連客らでにぎわう飲食店=1日午後7時7分、堺市堺区(沢野貴信撮影)

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言が先行解除された大阪の飲食店では、1日から時短営業要請が緩和された。中でも大阪市以外では全ての時短要請が解除され、営業時間を通常に戻す店も。「束縛がなくなりほっとした」。経営者から安堵(あんど)の声が上がった一方、コロナ禍に伴う自粛生活が定着しているなどとして、自主的に時短を継続した店もあった。

 1日午後、南海堺駅(堺市堺区)近くの立ち飲み店「庄八」には常連客が相次ぎ訪れた。

 会社帰りに同僚と半年ぶりに立ち寄ったという大阪府高石市の女性(72)は「ずっと来店を控えていたが、お店は困っていると思い心配だった」。近隣のホテルに勤める男性(59)は「今も人通りは少ないが宣言の解除はほっとした」と漏らした。

 大阪市以外の時短要請は解除されたが、同店はこの日、午後7時半にのれんを下ろし、8時前には閉店した。坂口庸一会長(75)は「川1本挟んで行政の対応が違うのもおかしい。しばらくは時短営業にしたい」と話した。

 堺市南区の焼き肉店も1日以降、自主的に営業時間を1時間ほど短縮し、平日は午後9時を目安に閉店する。男性オーナー(37)は「宣言解除でも自粛が定着した生活スタイルは変わらないだろう。解除を喜ぶ気持ちはあまりない」と複雑な表情。「お客さんが来るのかどうか、まずは様子を見たい」とも述べ、今後の流れを注視するとの考えを示した。

 大阪府寝屋川市のお好み焼き店「花らんまん」は、1日から午前0時までの通常営業に戻した。児谷(こたに)優樹(ひでき)店長(53)は「営業時間の束縛がなくなってほっとした」と話した。

 宣言中、時短要請に従い午後8時に店を閉めていた同店。宣言前と比べて来客は半分以下になり、売り上げも減ったという。ただ、大阪市で継続中の時短要請の影響が気がかりだ。児谷店長は「この間、飲みに行くのを控える人も多いのでは。うちの店も夜遅い時間は暇になるかもしれない」と憂慮する。

 年度末を迎え、団体客の来店も期待している。児谷店長は「早く宣言を解除してくれて助かる」と歓迎する一方、「また感染が拡大したときが怖い」との不安も口にしていた。