しずおか・このひと

静岡厚生病院の小児科医、田中敏博さん(53)コロナ健康観察、患者・保健所の支えに 

 --県内初の新型コロナ感染者の発生から1年が過ぎた

 「特別な1年だったし、あっという間だった。いろいろな見方はあるし、地域で違いはあるけれど、全体の大半は軽症で、無症状者も多い。一部の重症になってしまう人たちのケアが大変なのは事実だが、それが全てではない。俯瞰(ふかん)的に見ることが大切で、全体にどうアプローチするかを忘れてはいけない」

 --感染症対策が子供に与えた影響は

 「多くの行事や学校での会話を我慢させてきたし、マスクをして互いの表情が分からないという特殊なコミュニケーションを強いられた。マスクで過ごしたことが将来、その子の情緒の形成にどう影響するか考えたとき、コロナにさえかからなければいいのかという観点からの議論も必要ではないでしょうか」

 ■田中敏博(たなか・としひろ) 昭和42年生まれ。静岡高から筑波大医学専門学群卒。静岡済生会総合病院や聖隷浜松病院を経て、平成22年から静岡厚生病院小児科診療部長。予防接種や小児期の感染症に関心を持つ。静岡市出身。

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