浪速風

緩んでいいことわるいこと

弥生となれば、もう春。寒さも緩み、過ごしやすくなってきたが、こちらの緩みはいただけない。利害関係者からの高額接待について「心の緩みがあった」と陳謝し辞任が決まった内閣広報官の弁である。聞きながら、おや、最近よく耳にした言葉だなと思ったら、新型コロナウイルス対策でしばしば登場するフレーズ「気の緩み」だった

▶関西の3府県を含む6府県で緊急事態宣言が解除された。心なしか、朝の電車もほっとしたような空気が漂う。最近、一人で昼食を取るとき、電車で隣り合う席に座るとき、周りの見知らぬ人と、にわか同士のような気分になることがある。向かい合わぬよう、接触しないよう、暗黙の「頑張りましょう」が聞こえるのだ

▶そんな努力の一方で、東京都ではまた1日300人を超える感染者が出た。まだまだ気を緩めるわけにはいかないが、いつかはきっと来ると信じよう。マスクをはずし、頬を緩めて笑う日が。