福島、宮城両県で最大震度6強を観測した地震により、一部区間で運休が続いていた東北新幹線は、24日の始発から11日ぶりに全線で運転を再開した。
東北新幹線は13日夜の地震で、架線を支える電柱や高架橋の柱などが損傷。JR東日本が復旧を急いでいた。運転再開後も一部で工事が続くことなどから、当分の間は福島-仙台間の4カ所で最高速度を160キロに制限する。
そのため、東京-仙台間の所要時間は通常よりも1時間程度長くなり、運転本数も通常の8割程度になるという。
JR福島駅(福島市)の新幹線ホームには、午前6時半を過ぎると続々と利用客が訪れた。山口県の大学を受験するため、上りの始発列車を待っていた、福島県桑折町に住む高校3年の女子生徒(18)は「新幹線を乗り継いで山口まで行きます。明日25日が試験なので(運転再開が)間に合って良かった」と、ホッとしたようすだった。