バイデン米大統領が新型コロナウイルスを「中国ウイルス」や「武漢ウイルス」と呼ぶことを公式に禁止した事実は日本では意外と知られていないようだ。
バイデン政権は同時に米国の大学が中国共産党の対外宣伝・教育機関の「孔子学院」との接触を米側の公的機関に報告することを義務づけたトランプ前政権の行政命令をも撤回したと報じられた。
両方とも中国への融和や忖度(そんたく)を思わせる措置であり、「バイデン政権はトランプ前政権と同様の対中強硬策をとる」と断言する向きは直視すべき現実だろう。この2つの措置はいずれも前政権の政策の逆転であり、米国内でも激しい反対論を招いているのだ。