慶大名誉教授の池尾和人(いけお・かずひと)氏が21日午後10時1分、がんのため東京都目黒区の自宅で死去した。68歳。京都市出身。葬儀・告別式は24日午前9時から東京都目黒区下目黒3の19の1、羅漢会館で。喪主は妻愛子(あいこ)さん。
昭和50年に京大を卒業し、62年に京大で経済学の博士号を取得した。
平成7~29年度まで慶大教授を務め、政府の有識者会議のメンバーなどを歴任した。専門は金融論。
20年には日銀審議委員の候補になったが、国会同意人事をめぐり混乱し見送られた。
27年に上場企業の行動指針として適用された企業統治原則(コーポレートガバナンス・コード)の策定にも関与した。
30年からは立正大教授を務めていた。