IOC注目「バーチャルスポーツ」…有馬温泉で仮想ロードレースも

 こうしたリアルな運動とバーチャルな世界を融合したスポーツ大会を開催する動きは加速している。

 山口准教授のゼミは昨年12月に「ワールドマスターズゲームズ2021(WMG2021)関西組織委員会」と「スポーツコミッション関西」が共催した「インターカレッジ・コンペティション」で、WMG2021の自転車競技の舞台となる鳥取県倉吉市でのバーチャルライドレースを提案。サイクルツーリズムの活性化につなげることで、大会のレガシー(遺産)になると訴えた。

 また、昨年11~12月には神戸商工会議所などが中心となって「企業交流運動会」をバーチャルで開催した。14社の約160人が参加。開会式と表彰式をオンラインで実施し、その間の1カ月間に、参加者が各自や企業ごとにスポーツを行う仕組みで、オンラインイベントの際には、全員で運動する機会も設けられた。

 山口准教授は「コロナ禍で、自宅や一人でできるコンテンツが人気を集めている。今後は、いかに横のつながりをつくるかが重要になってくる。参加者同士がオンラインやオフラインで緩くつながり、自分自身が得意な領域で無理なく身体的な運動を行う『アットホームスポーツ』が広まっていくのではないかと思う」と話している。

 「バーチャル(仮想)スポーツ」(VS)

 広義では、1990年代に流行した「Dance Dance Revolution(ダンスダンスレボリューション)」や任天堂が2007年に発売した「Wii Fit」も該当。IOCは一般的なオンラインゲームとの違いを明確化し、コロナ禍で若者を中心にVS市場が拡大したと指摘している。

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