IOC注目「バーチャルスポーツ」…有馬温泉で仮想ロードレースも

 大会にはスポーツバーで自転車をこいだeスポーツプレーヤーやプロのサイクリストに、オンラインでの競技者も含めて計113人が出場。ニュージーランドやイタリアなど海外からの参加者も約60人いた。実行委員を務めた兵庫県eスポーツ連合副会長の金井庸泰さんは「バーチャルだからこそ、体験できるタイミングがある。コロナ禍もそう。落車の危険がなく、初心者でも楽しめる」と話す。アドバイザーの山口准教授は「参加型イベントが中止や延期となる中、仮想世界でリアルなフィジカルスポーツを行うのがニューノーマルになりつつある」と解説した。

温泉対抗レースも計画

 そもそも、有馬温泉でのバーチャルライドレースは、六甲山頂にかけての起伏に富んだコースを楽しむ愛好家が多いことから、サイクルツーリズムの推進につなげる目的で企画された。実施時期がコロナ下になったが、海外を含めてオンラインでの参加者が多く、開催にこぎつけた。

 大会後に山口准教授が実施したアンケートでは、回答者全員が「楽しかった」「満足している」と答えた。「次回も参加したい」との回答が8割を超え、「実際のコースに挑戦したい」も7割を上回った。感想を自由に書き込む欄では「自動車が止まっていたり、おじさんが自転車を押していたりして、リアルだった」といった反応もあり、金井さんは「バーチャルなコースを走ることで、実際に訪れてみたいと思ってもらえれば…。実際のサイクリングを終えた後に有馬温泉に入って疲れた体を癒やしてもらうことで、地域振興にもつながる」と強調する。今後は常設の大会運営サイト「ツールド有馬」を開設したり、愛好家が集まるプロテインバーを開業したりするほか、城崎温泉(兵庫県豊岡市)との温泉対抗バーチャルライドレースも実施したいという。

アットホームスポーツの時代

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