【ワクチンここが知りたい】優先接種の「基礎疾患」って? - 産経ニュース

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優先接種の「基礎疾患」って?

 国内の新型コロナウイルスのワクチン接種は、主に医療従事者▽65歳以上の高齢者▽高齢者以外で基礎疾患のある人▽高齢者施設などの従事者▽64~60歳▽一般の人-の順に対象が広がる見込みだ。私の持病は「基礎疾患」か-。国は対象を約820万人と見積もるが、定義が分かりにくいとの声もある。

 厚生労働省は基礎疾患として、慢性の呼吸器の病気や心臓病(高血圧を含む)、腎臓病などを挙げる。血液の病気や免疫機能が低下する病気にも言及しているが、いずれも通院・入院中が条件となる。

 近畿大医学部の宮沢正顯教授(ウイルス感染免疫学)は「基本的にこれらの疾患は重症化リスクが高いとされる。ワクチンを早期に接種する必要がある」と話す。

 ただ掲げられた基礎疾患の分類を見ても、具体的な病名や状況がイメージしにくいものもある。

 「慢性の呼吸器の病気」とは何か。厚労省に尋ねると、担当者は肺の機能が低下する慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)や慢性の気管支炎などを例示。「慢性の心臓病」は、心不全や心臓弁膜症などを想定しているという。年齢とともに患者が増加傾向にある高血圧症については、「通院していれば広く対象になる」との見通しを示した。

 がん(悪性腫瘍)の場合は、積極的な治療をしていなくても、緩和ケアを受けていれば対象になるという。

 「あらゆる疾患を例示すると量が膨大になり、現実的でないと考える。そのため包括的な書き方をしている」と担当者。「不安があれば医療機関に相談してほしい」としている。