「出来レース」指摘に「実績で選んだ」 検討委員会の御手洗座長が会見

東京五輪・パラリンピック組織委の理事会後に記者会見する「候補者検討委員会」委員長の御手洗冨士夫名誉会長=18日午後6時52分、東京都中央区(代表撮影)
東京五輪・パラリンピック組織委の理事会後に記者会見する「候補者検討委員会」委員長の御手洗冨士夫名誉会長=18日午後6時52分、東京都中央区(代表撮影)

 東京五輪・パラリンピック組織委員会「候補者検討委員会」の御手洗富士夫座長が18日夕、行った記者会見の詳報は以下の通り。

 《御手洗氏は橋本聖子新会長の会見終了後、同じ会場で会見した。冒頭、御手洗氏が選任の経緯を説明した》

 「御手洗でございます。先ほど、私は橋本新会長の会見をテレビで、パソコンで見ていたが、非常に立派な内容で、事実に勝る雄弁なしということがありますので、これなら私がわざわざどうして選んだかを言う必要はないと思っていたが、選考委員会の座長として検討の経緯を伝えておこうと思います」

 「さる12日の評議委員会・理事会の合同懇談会で森前首相の辞任を受け、一日も早く新会長を選任しなければならないということで急遽、候補者検討委員会を選定しまして、私がその座長を仰せつかった。このメンバーを互選するに当たっては、まず男女同数にすると。それから国、都、JOC等々に関係する理事を35人の理事の中から選びまして、私も入れて合計8人で構成したわけであります。そのメンバーは皆さんに既にお配りしていると思う。これで第1回の検討委員会を16日に開催した。第1回目では、新会長にはどの人がふさわしいか。人材の資質という意味で、どのようなクライテリア(基準)を作るかという議論をした。そのために5つのクライテリアを作ったわけであります。皆さんの手元に既に届いていると思います」

 「翌日の17日、昨日でありますが第2回委員会を開催した。第2回委員会では、新会長にふさわしい候補者についての議論と。どういう人が5つのクライテリアに合う人物だろうね、ということを議論した。そのために、議論するたたき台として、全員から新会長にふさわしいと思う候補者を1人以上、挙げてくださいとお願いをしておいた。推挙にあたっては、現在の理事会メンバーでも良いし、森前会長が辞任して新たな方が理事になるので、理事メンバー以外の人でも結構だということで、5つの観点を踏まえた、新会長にふさわしい人は誰かということを考えてください、ということでありました」

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