新型コロナ、ワクチン接種始まる 感染収束に期待も供給確保に課題 - 産経ニュース

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新型コロナ、ワクチン接種始まる 感染収束に期待も供給確保に課題

搬入された新型コロナウイルスのワクチンが収納された容器内の温度を確認する医療従事者(左)=16日午後6時19分、東京都内の医療機関(代表撮影)
搬入された新型コロナウイルスのワクチンが収納された容器内の温度を確認する医療従事者(左)=16日午後6時19分、東京都内の医療機関(代表撮影)

 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が17日、国内で始まった。1例目は国立病院機構東京医療センター(東京都目黒区)で行われ、医師や看護師ら12人に米ファイザー製ワクチンが接種された。接種直後に体調に異常が出た人はいない。政府は同機構など全国100カ所の病院で医療従事者約4万人に先行接種し、安全性を確かめる。感染収束に向け、ワクチンの効果に期待が高まる。

 国内にはすでにファイザー製ワクチン約38万回分が届いており、先行接種に使用される。来週には第2便が到着する見込み。同社の製造工場がある欧州連合(EU)はワクチンの輸出管理を強化しており、スムーズに接種を進めるための供給確保が課題となる。

 厚生労働省によると、この日は東京医療センターを含め、8病院の医療従事者125人に接種。午後4時時点で重篤な副反応の報告はないという。同センターで最初に接種を受けた新木(あらき)一弘院長は「(ワクチン接種は)コロナ対策の『切り札』。職員や患者、家族の感染防止に役立つことを期待している」と述べた。

 来週中には先行接種の100病院全てで接種が始まる見通し。先行・優先接種の医療従事者に続いて、4月以降、65歳以上の高齢者、基礎疾患(持病)のある人、高齢者施設の従事者と対象を広げていく。

 ファイザー製ワクチンは16歳以上が対象で、1人2回接種する。約4万4千人が対象の海外の治験では、ワクチン接種グループは未接種に比べて発症率が95%減った。国内の治験でも一定の有効性と安全性が確認されたが、日本人のデータは限られる。このため先行接種約4万人のうち約2万人に日々の健康状態を記録してもらい、厚労省の研究班が発熱などのデータを分析し、定期的に公表する。