浪速風

震災10年「風化」はならぬと天の声

気象庁の発表を聞くまでもなく、とっさに10年前と関係があるのではと思った人は多かっただろう。13日午前11時過ぎ、福島県と宮城県で震度6強の地震があった。震源地は福島県沖で、地震の規模はマグニチュード(M)7・3と推定。東日本大震災の余震とみられる。テレビの速報を見ながらまず気になったのは津波の恐れだった

▶幸いその心配はなかったが、負傷者も出て火災、停電、断水も起きた。震度3、震度4クラスの余震も相次いでいる。新型コロナの感染対策を気にしつつ避難所で過ごしている人もいる。これまでの教訓は生かされているか

▶ふと、自然から人間への警告のように思えた。あの震災からまもなく10年。あれほどの被害を目の当たりにしながらいつしか記憶や思いが薄れ、「風化」のさなかにいたわが身を痛感させられたからだ。自然の時間的スケールは人間とは比べ物にならないほど大きい。「忘れるな」と天が言っている。