米最高裁は13日、元日産自動車会長カルロス・ゴーン被告の逃亡を手助けしたとして拘束された米国人親子2人について、日本への身柄引き渡しを認めたボストン連邦高裁の判断に対する弁護側の異議申し立てを退け、移送を認める決定をした。最高裁は決定理由については言及していない。
ゴーン被告逃亡の経緯解明が期待されるが、弁護側はさらなる法的措置の有無を明らかにしておらず、引き渡し手続きがすぐに進むかどうかは不明。
弁護側は、親子の身柄を日本に引き渡せば、拷問に相当する不当な取り扱いを受ける恐れがあると主張。また、保釈中の被告の逃亡は日本では罪に当たらないため、親子を罪に問うのは不適切だなどと訴えていた。親子は、米当局が昨年5月に拘束した陸軍特殊部隊グリーンベレーの元隊員マイケル・テイラー容疑者(60)と息子のピーター容疑者(27)。(共同)