「キシビズ」開設1年、新型コロナ禍で企業から相談千件 - 産経ニュース

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「キシビズ」開設1年、新型コロナ禍で企業から相談千件

相談に訪れた経営者から話を聞く岸和田ビジネスサポートセンターの藤原豊和センター長(左)=昨年4月、岸和田市(キシビズ提供)
相談に訪れた経営者から話を聞く岸和田ビジネスサポートセンターの藤原豊和センター長(左)=昨年4月、岸和田市(キシビズ提供)

 大阪府岸和田市や岸和田商工会議所などの協議会が運営する無料の経営相談所「岸和田ビジネスサポートセンター Kishi-Biz(キシビズ)」が18日、開設1年を迎える。新型コロナウイルスの影響で地域経済が打撃を受けるなか、市内の企業を中心に約千件におよぶ相談を受け付けた。中小企業の強みを引き出す提案で、売り上げ向上につなげる取り組みが成果を上げている。

 藤原豊和センター長によると、1月末時点での累計相談件数は967件。予約は約1週間先まで埋まっており、2回以上の継続支援を希望するリピート率は76.1%に上っている。市内の企業が約74%を占め、「売り上げが減った」などの相談が多いという。

 同センターでは課題の指摘にとどまらず、成果が出るまで継続サポートをするのが特徴。コンサルタント料などは無料のため、企業にとってもコストを気にせず気軽に相談できるメリットがある。

 相談員はビジネス経験が豊富で、意欲的な人材を選んでいる。過去には、飲食店などの制服に合わせた「制服マスク」など、新型コロナウイルスを逆手に取った商品開発や販売方法を提案してきた。

 こうした支援手法は、平成20年8月に静岡県富士市が設立した「富士市産業支援センター f-Biz(エフビズ)」が最初に採用し、「ビズ・モデル」と呼ばれる。準備中を含め、大東市など全国約30自治体が「ご当地Biz」を設立している。

 今月9日にオンラインで行われた1周年記念イベントでは、「ビズ・モデル」の創始者で昨年10月からキシビズのエグゼクティブマネージャーを務める小出宗昭(こいでむねあき)氏が講演。「どんな会社にも必ずセールスポイントがある。知恵とアイデアを使えば(事業の)流れを変えていける」と話した。