新会長に望む「スポーツの力伝えて」 元ホッケー女子日本代表 上田さかえさん

東京五輪への思いを語る元ホッケー女子日本代表の上田さかえさん=奈良市
東京五輪への思いを語る元ホッケー女子日本代表の上田さかえさん=奈良市

 「古い考えを払拭し、日本のすばらしさを世界に伝えるために、組織が変わる今が最後のチャンスだ」

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が12日、女性蔑視ともとれる発言の責任を取り、辞任を表明したことを受け、ホッケー女子の元五輪選手で奈良県の聖火ランナー、上田(旧姓森本)さかえさん(44)=奈良市=はこう述べた。

 上田さんはホッケー女子で2004年アテネ、08年北京両五輪に出場。現在は南都銀行ホッケー部のスキルコーチとして、長女(6)の育児と両立させながら後進を育成している。

 上田さんはオリンピアンとして、五輪が持つ力を幾度も目の当たりにしてきた。「アテネや北京、(12年)ロンドンも、開催の前と後で都市の雰囲気や若者たちのスポーツに打ち込む熱量がぜんぜん違った」。自身も「日本の代表として戦う責任と誇りを感じて成長できた」と振り返る。

 幼い自分の娘や日本の若者たちにそんな体験をしてもらいたい。そのためにも後任の会長には「政治的な色のない、五輪やスポーツが持つ力を未来へ伝える決意を持った人に就任してほしい」と力を込める。

 上田さんは4月に聖火ランナーとして奈良県内を走る予定。日本人であることを誇らしく思える、そんな東京五輪にするためにも「精いっぱい走りたい」と前向きな笑顔をみせた。

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